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診療についての考え

診療についての私の理念は、科学的な根拠のある治療を提供すること、そして生体の自然治癒する力の助けとなるような治療をすること、です。

この10年くらいの間に、様々な疾患に対してアプローチと治療は大きく変化しました。様々な治療に対しての結果が科学的に考えられるようになり、ひと昔前に当たり前とされたり、漫然と使われていた薬などが効果がない、意味がない、ことが分かるようになってきています。

例えば、抗菌薬(抗生物質のこと)については、日本では特に過剰な治療がなされてきた経緯があり、一般に言われるような軽い風邪、の状態には、効果がない上に体にとって大切な働きをもつ腸内の細菌を殺してしまったり、逆に抗菌薬が必要な重度の感染症を起こした際に耐性となり、せっかくの治療効果が期待できなくなるという事態になっています。

病気というものは、早く治したい、というのは誰もが考えることではあります。しかし、多くの病気は自然治癒していくものです(もちろん例外はあります)。本来人間のもつ治す力を邪魔しないように、お子様の体に負担とならない治療をこころがけていきたいと考えております。

追記

2016年に開業以来、上記についての考えの元治療を続けてきました。その間COVID19の流行もあり、皆様も大変だったかと思います。

自然治癒する力を助ける治療は続けていきますが、自然治癒にまかせるには難しい病気もあります。感染症でいえば一般的な風邪の原因となるウイルス感染に加えて細菌感染が加わった場合、肺炎になった場合、ウイルス性胃腸炎ののちに腸重積になった場合、気管支喘息発作を起こした場合、心臓に病気があることがわかった場合などなど。

当院では血液検査機器(細菌感染が加わっていないかの判断材料、貧血がないかの判断など)、レントゲン機器(肺炎になっていないか、イレウスになっていないかの判断など)、超音波検査機器(腸重積になっていないか、イレウスになっていないか、緊急性のある心疾患はないかなどの判断など)などを用いて、緊急時の判断をしながらお子様の健康に貢献していきたいと考えています。

 

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