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溶連菌感染症の治療について

[2024.06.20]

こんにちは!

今回も溶連菌にまつわる話です。溶連菌は発熱の原因となり、治療法もあるため、保育園などで検出された際、お子様に発熱がみられれば、すぐ検査に病院に行こう!と思われるかもしれません。溶連菌感染の特徴は発熱、強い咽頭痛、かゆみのある発疹などですが、溶連菌を見つけ出して治療する理由はリュウマチ熱という心臓に影響がでる可能性のある病気を防ぐためです。そのためペニシリン系抗菌薬を10日間も内服するわけです。

病気には小さい子ほど重症化する病気、たとえばRSウイルス感染と年齢がいかないと重症化しない病気がありますが、溶連菌は年齢がいかないとリュウマチ熱を発症するという報告がありません。おおよそ3歳以降とされます。したがって3歳未満で溶連菌を疑って検査をすることがあるとしたら理由がいると思われます。なぜなら3歳未満で検査して陽性のときに治療をするか迷うからです。迷う理由は抗菌薬投与期間の長さです。抗菌薬の内服は耐性菌の獲得、腸内細菌叢を乱すなどの理由で健康被害があるため、厳格的に使うことが最近の考えであるため、10日間も抗菌薬を内服するには理由がいるわけです。

私は3歳以降で溶連菌感染を疑うときに検査をし、抗菌薬を処方しています。

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